戦争映画よりリアル NHK「新・映像の世紀」は迫力度満点
大人にも「面白い!」と思える番組がある。NHKの「新・映像の世紀」をご存じだろうか。主に日曜(土日連続の場合もある)の21時台に放送されている「NHKスペシャル」の中のシリーズだ。
「NHKスペシャル」は、原発事故や先週の「司馬遼太郎思索紀行」など、現代の問題や故人の回想録までさまざまな特集を組んでいるが、「新・映像の世紀」は世界史、特に世界の戦争を扱っていて、映像がすごい!
昨年10月、「百年の悲劇はここから始まった 第1次世界大戦」からスタートし、12月の「時代は独裁者を求めた 第2次世界大戦」では、心中した愛人の遺品から発見されたヒトラーのプライベートフィルムが公開された。初めて報じられるVTRが多く、独裁者が戦争に突き進む様子が解説され、充実した内容だった。
今年1月の「世界は秘密と嘘に覆われた 冷戦」では米ソそれぞれに侵入したスパイ(CIAとKGB)の話を軸に、諜報活動の映像を公開。スパイの文書が両国の核戦争を止めるまでのシリアスな攻防が伝わる。これは2月上旬に再放送され、他の回も再放送があったから、チラッとでも見た中高年は多いのではないか。まとめて再度、放送してほしい。