このヒット商品と会社のヒミツ
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佐藤製薬「ユンケル」の出発点は意外にも錠剤タイプだった
そろそろ夏の疲れが出るころ。「疲れにユンケル」の出番である。「ユンケル黄帝液」(第2類医薬品)でおなじみ、佐藤製薬の「ユンケル」シリーズは、生薬の特性を生かした滋養強壮ドリンク剤だ。現在は37種類を…
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1000円超でも好調 目薬「スマイル40プレミアム」の戦略
年齢や目の酷使によるつらい目の疲れ・かすみに効く、ライオンの「スマイル40プレミアム」(第2類医薬品)に注目だ。吸着性ビタミンAを含む10種の有効成分を配合した眼科用薬は、高めの価格設定(希望小売価…
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「都こんぶ」は誕生以来高級昆布を使用 健康志向も追い風に
やわらかく甘酸っぱい酢昆布は、旅のお供にも、酒のつまみにもうってつけ。1931年の発売から84年。中野物産の「都こんぶ」は、言わずと知れたロングセラーの昆布菓子である。もともとは駄菓子の位置づけだが…
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入浴剤の先駆「バスクリン」は婦人薬の“残りカス”が始まり
暑い夏はついシャワーで済ませがちだが、暑さで疲れたカラダこそ、湯船にゆったりつかって癒やしたい。そこで1930年の発売以来、ヒットを続ける入浴剤のパイオニア、芳香浴剤「バスクリン」に注目だ。 …
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宝酒造スパークリング清酒「澪」はライトユーザー獲得に成功
爽やかな飲み口の発泡性清酒(スパークリング清酒)が注目されている。圧倒的人気で市場をリードするのは宝酒造の“松竹梅白壁蔵「澪」スパークリング清酒”だ。2014年度は前年度比57%増となる年間94万ケ…
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味の素「ジーノ」アミノ酸成分たっぷりの化粧品
化粧品業界は近年、異業種の参入が相次いでいるが、味の素の「ジーノ」はそのパイオニア的存在。1997年の発売以来、抜群のうるおい力を誇るアミノ酸スキンケアブランドとして存在感を発揮している。 …
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最初は“棒状”だった「金鳥の渦巻」 創業者の妻がぐるぐる助言
「日本の夏はやっぱりこれ」という人も多いはず。KINCHO(大日本除虫菊)の蚊取り線香「金鳥の渦巻」は、1世紀以上も売れ続けている大ロングセラー商品である。 始まりは明治時代。創業者である上山…
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「サントリー黒烏龍茶」はスリムなボトルで若者世代が支持
サントリー食品インターナショナルが展開する、食事の脂肪対策トクホ(特定保健用食品)飲料「サントリー黒烏龍茶」が今年3月、味わい・パッケージともに生まれ変わって絶好調。サントリーウーロン茶ブランド全体…
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「自然解凍でおいしい!」誕生秘話 “エコ調理”で人気不動に
お弁当に便利な自然解凍の冷凍食品が存在感を増している。パイオニアとして市場をリードするのはニッスイ(日本水産)の「自然解凍でおいしい!」シリーズ。“カップのまま、弁当に入れるだけ”の同シリーズは和総…
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閉じた裏が平らに マックスのホチキス生んだユーザーの声
マックスは、言わずと知れたホチキス(JIS規格ではステープラ)のトップメーカーだ。現在、市場の主流であるハンディータイプの10号ホチキスのシェアは70%以上。本体だけでなく、金属針「マックス針」でも…
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生まれ変わった「淡麗極上〈生〉」はコクとキレが大幅アップ
1998年の発売以来、圧倒的強さで市場をリードしてきた発泡酒のトップブランド「麒麟淡麗〈生〉」が今春、18年目にして初のフルリニューアルを実施。「淡麗極上〈生〉」となって、勢いづいている。 …
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花王「ディープクリーン」は歯茎の悩みを明るくアピール
花王が展開する、歯茎のためのケアブランド「ディープクリーン」が売れている。2010年の発売以来、拡大する歯槽膿漏対策市場においてシェアを伸ばし、14年には10年比2.5倍以上に成長。今年3月発売の新…
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ブーム追い風 老舗「マイクポップコーン」新戦略でファン拡大
ジャパンフリトレーの「マイクポップコーン」は日本を代表するポップコーンブランドだ。近年は、2012年に始めたブランド戦略が奏功し販売好調。グルメポップコーン人気による市場拡大も追い風に前年比アップが…
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“大人向け”もヒット 「カロリミット」はテレビCMでブレーク
いっぱい食べる君が好き~♪ のテレビCMでおなじみ、ファンケルの「カロリミット」に注目だ。 食事のカロリーに着目したダイエットサプリメントは、2000年の発売以来、トレンドがめまぐるしく変わ…
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「三ツ矢サイダー」の元祖は1884年発売の天然鉱泉「平野水」
日本を代表する国民的炭酸飲料「三ツ矢サイダー」(アサヒ飲料)が好調だ。2004年に「安心・安全」をコンセプトにブランドを刷新して以来、順調に販売数量を拡大。誕生130周年を迎えた昨年は積極的な商品提…
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育毛研究100年の資生堂 画期的成分見出した「研究の大転換」
2015年は資生堂にとって、大きな節目の年だ。大正4年(1915年)に始めた同社の育毛研究が、今年でちょうど100年を迎えたからだ。 資生堂は1915年、脱毛を防ぎフケを減らすヘアトニック「…
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「キユーピーマヨネーズ」のコクとうま味は卵黄がキモ
「キユーピーマヨネーズ」が今年3月、発売90周年を迎えた。1925年に日本で初めてのマヨネーズとして誕生以来、圧倒的存在感で市場をリード。国内シェアは現在7割近くに及ぶが、勢いはいまも加速中だ。 …
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象印マホービンが再挑戦 大ヒット「ふとん乾燥機」の大胆発想
面倒なマットとホースをなくした画期的なふとん乾燥機、象印マホービンの「スマートドライ」が人気だ。2012年に通販ルートで先行販売すると大ヒット。店頭販売も絶好調で、快進撃が続く。 象印にとっ…
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明治ブルガリアヨーグルト 開発のきっかけは「70年大阪万博」
「明治ブルガリアヨーグルト」(明治)は、ヨーグルトのトップブランドである。2013年度の売上高は731億円。正統派プレーンヨーグルトのおいしさ、機能性はもとより、ドリンクタイプや果肉入りなど、充実の品…
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シードのコンタクトレンズ 「遠近両用」と「使い捨て」で急伸
「プレミアム・コンタクトレンズ」と称して展開するシードの遠近両用コンタクトレンズに注目だ。ハードタイプ2品、ソフトタイプ2品(2週間交換型と1日使い捨て型)の全4品が揃う中、特に好調なのが1日使い捨て…