経済ニュースの核心
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富士フイルム富山化学が開発「アビガン」の有効性に黄信号
安倍晋三首相ののめり込みぶりから“アベガン”ともヤユされる、新型コロナウイルス治療薬候補の「アビガン」(一般名・ファビピラビル)。全国47医療機関を対象に、そのアビガンに関する臨床研究を進めてきた藤…
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114店を閉鎖「いきなり!ステーキ」復活への険しい道のり
崖っぷちからひとまず生還――といったところか。外食チェーン大手のペッパーフードサービスが安価なステーキが主体の洋食事業「ペッパーランチ」の売却に踏み切る。売却資金は、今月末に期限の迫っている短期借入…
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HISが上場以来初の上期赤字…人件費圧縮で生き残りかける
新型コロナウイルス禍が旅行関連ビジネスに与える厄災の大きさを改めて見せつけた格好だ。エイチ・アイ・エス(HIS)は先週、今年3月時点で売上高7750億円、営業利益17・0億円としていた2020年10…
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問題企業の“緊迫”株主総会 ソフトバンク孫社長は姿見せず
3月期決算会社の株主総会開催がピークを迎えている。2000社超にのぼる対象上場企業のうち今週中に挙行するのは約8割。集中日となる26日にはソニーやオリエンタルランド、三菱重工業など全体の32%超に当…
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ニチイ学館のMBOに香港の投資会社が難クセ ひと波乱あるか
一波乱あるのか――。MBO(経営陣の参加する企業買収)による株式非公開化を進めている介護最大手、ニチイ学館の経営陣に対し、香港に本拠を置く投資会社、リム・アドバイザーズ・リミテッドが買い付け価格など…
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OLCがベンチャー投資会社 浦安一極集中から抜け出せるか
東京ディズニーランド/シーなど東京ディズニーリゾート(TDR)を運営するオリエンタルランド(OLC)がベンチャー投資に参入する。全額出資のコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)をこのほど設立、3…
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三陽商会は4期連続営業赤字…コロナ第2波に耐えられるか
首脳陣にとっては胸をなで下ろす結果だったに違いない。筆頭株主の投資ファンドから“身売り”を前提に、自身が推薦する取締役候補の選任を求める株主提案を突き付けられていたアパレル大手の三陽商会。株主総会前…
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国内の市場規模8兆円へ ドラッグストアがコンビニを抜く日
国内のドラッグストア市場が8兆円規模に迫ろうとしている。 日本チェーンドラッグストア協会(JACDS、会長・池野隆光ウエルシアホールディングス=HD会長)がまとめたドラッグストア実態調査によ…
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マスクの下に口紅はいらない?「資生堂」業績急降下の窮状
「経済活動が再開されても外出時やオフィスなど職場でのマスク着用が常態化したままでは化粧品需要が元に戻るとは思えない」 資生堂関係者の一人がこう肩を落とす。顔の半分近くがマスクで覆い隠されてしま…
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介護首位「ニチイ学館」が株式非公開に踏み切った複雑事情
「総帥」と呼ばれた創業者の死からわずか1年足らず――介護業界首位のニチイ学館が投資ファンドの米ベインキャピタルと組んでMBO(経営陣が参加する企業買収)を実施、株式の非公開化に踏み切る。ベイン全額出資…
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米ギリアドの株価高騰 対コロナでエボラ治療薬候補が注目
「特効薬はなく100点満点の薬もない」「特定の薬剤がとてもよく効いたという印象は薄い」 先週末の土曜日に都内で開かれた新型コロナウイルスを巡る日本感染症学会の緊急シンポジウム。抗インフルエンザ…
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政府の緊急経済対策に不満募らせる 航空業界の深き事情
政府が7日にまとめた緊急経済対策に航空業界から失望の声が上がっている。水面下で強く求めていた金融機関からの融資に対する政府保証の活用策が当面見送られたためだ。減免・免除措置を要請していた着陸料や保留…
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関電次期会長 榊原前経団連会長は隠蔽体質を改善できるか
「経歴や知名度を体よく関電のイメージアップに利用されるだけでは」 口さがない財界雀からはこんなさえずりも聞こえてくる。金品受領問題に揺れる関西電力は次期会長として東レの社長、会長や経団連会長な…
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「レナウン」株主総会で珍事…社長再任案が否決された事情
「親会社の動議で代表者が交代する例を見ないケース」。社長をクビになった本人がこう振り返るほどだから、まさしく前代未聞の事態なのだろう。 3月26日開かれたアパレル大手、レナウンの定時株主総会で…
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政府は痛し痒しか 米国では2億円超の難病治療薬が国内承認
国内最高金額の治療薬が5月にも登場する。スイスの製薬大手、ノバルティスが開発を進めていた指定難病「脊髄性筋萎縮症(SMA)」に対する治療薬「ゾルゲンスマ」(一般名オナセムノゲンアベパルボベク)で、先…
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高級スーパー紀ノ国屋が関西進出 敵は大阪のおばちゃん?
JR東日本(東日本旅客鉄道)傘下の高級スーパー、紀ノ国屋が関西進出を決めた。今年4月末にJR西日本と三越伊勢丹グループによる百貨店合弁、ジェイアール京都伊勢丹の地下2階食料品フロアにエリア1号店をオ…
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セブン&アイの米コンビニ買収断念 1.4兆円のれん代ネック
世の中にリスクのないギャンブルなど存在しないとも言われるが、乾坤一擲の勝負に打って出るにはやはり荷が重過ぎたか。セブン&アイ・ホールディングス(HD)が、米石油精製会社マラソン・ペトロリアムのコンビ…
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セブン&アイの米SS併設型コンビニ買収で市場評価真っ二つ
米国石油精製会社マラソン・ペトロリアム社のガソリンスタンド(SS)部門「スピードウェイ」買収に向けた交渉入りが伝えられているセブン&アイ・ホールディングス(HD)。買収総額は220億ドル(約2・45…
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決算は好調でも…地銀を次々と襲う「取引先の粉飾決算」
連結純利益の合計が前年同期比6・5%増の7391億円と4年ぶりにプラスに転じた上場地銀の19年4~12月期(第3四半期=3Q)決算。78行・グループのうち29社が増益となり、3社が黒字に転じた。 …
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大揺れ三陽商会 大株主に突き付けられた身売り勧告の内幕
業績不振に喘ぐアパレル大手、三陽商会の経営陣に“斬奸状”が突き付けられた。アクティビストとして知られる投資ファンドで、2位株主の米RMBキャピタルから「身売り」を勧告されたのだ。 RMBは発…