本屋はワンダーランドだ!
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緑のゆび(吉祥寺)1000冊が並ぶ8.5坪の店内はさながら小さな絵本ミュージアム
「“絵本バー”のような、本を通して人と人が出会うスペースをつくりたかったんです」と、店主の吉井康文さんが言う。物件を探し始めて、すぐに見つかったのが、近年とみに人気の吉祥寺・中道通りの路面店。飲食NG…
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FOLK old book store(大阪・平野町)地下の空間に新刊7割、古本3割の硬軟バランス抜群の選書
東横堀川を背に、小ぶりなビルが並ぶオフィス街。近辺の風景に溶け込んでいる。「地下本屋・展示スペースへの階段は店内入って左奥にあります」との案内ボードも控えめだ。 建物に入ると、カレー屋さんで…
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書肆七味(大阪・阿倍野)シェア型書店考案者ここにあり
隣にスーパーや100均ショップ。生活感のある地下通路に面していて、立ち止まる人が次から次。近年、シェア本棚がはやっているが、その元祖が、ここ「書肆七味」の店主。すごい人だと聞いてきたが、あら。 …
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七月堂古書部(豪徳寺)装丁があまりにもすてきな詩集がずらり「うっかり入ってきて、詩集を買ってほしいんです」
住宅街の中に、“本のある風景”が忽然と現れる。外のローテーブルに絵本や手品の本、ブラタモリの本も。2段の本棚には「ロビンソン・クルーソー」も「フランダースの犬」も見つけた。しゃがみ込んで、大型本を読…
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古書ますく堂(大阪・阿倍野)靴を脱いで本だらけのおうちにお邪魔する感覚
8年ほど前、取材させてもらったことがある。池袋でゆるゆると営まれていた、あの「古書ますく堂」さんが大阪へ移転したという噂を聞きつけ、偵察がてら訪問した。迷わず到着できたのは、スマホの地図のおかげ。 …
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三日月書店(国立)9.11を機に問題意識を持ち中東を中心に据えた古本屋に
「昔、谷川書店という名物書店があった場所なんです」と、店主・山崎講平さんが写真を見せてくれた。古本がうずたかく積まれた中、当時の店主がにこやかな顔を見せている。高齢につき10年前に閉店。4.5坪のこの…
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古本と肴 マーブル(東陽町)本棚に囲まれた縦長の空間は古本屋兼立ち飲みの店
四ツ目通りの一筋東。都営住宅あり、マンションありの小道沿いに立つ3階建ての小さな建物だ。すぐに分かったのは、店が静かに熱いオーラを発していたからだ、きっと。 店主・蓑田沙希さんが開口一番「狭…
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NORTH LAKE BOOKS(我孫子)バーナード・リーチも住んだ“北の鎌倉”の古本ブックカフェ
「実はここ我孫子は“北の鎌倉”と呼ばれたんです」と、店主の松田拓巳さんがおっしゃる。いやー知らなかった。戦前、志賀直哉も武者小路実篤も柳宗悦もバーナード・リーチも我孫子・手賀沼のほとりに住んでいたとは…
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本屋・生活綴方(妙蓮寺)圧倒的特徴は店が持つレーベルのジンや冊子
八百屋やお菓子屋が並ぶ生活感いっぱいの道沿いに「小学館の学習雑誌」と書かれたレトロな看板。「元々は児童書やコミックを置いていて。でも、物置になっていた時代が長かったんですよ」と、店長の鈴木雅代さんが…
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BREWBOOKS(西荻窪)僕が読みたい本を仕入れている、と店主
緑が覆う公園の横。すぐ近くに、しゃれた花屋と雑貨店があり、パリの街角みたいだ。ブルーのドアを開けて入る。 「2018年の秋にオープンしました。新刊とクラフトビールの店です」と、店主の尾崎大輔さ…
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機械書房(本郷)4坪の真四角な空間にリトルプレスや詩集がずらりの“隠れ本屋”
「普通の本屋と全然違うんです」と、店主の岸波龍さん(39)が開口一番に。店は築63年のビルの3階にあり、「偶然見つけた」とは絶対にならない。「対戦カードゲーム店のように、人が小さな場所に集まって、盛り…
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そぞろ書房(高円寺)ふたり出版社の“本屋さんごっこ”がきっかけでオープン
高円寺駅の南に広がる「エトアール通り」の一隅。案内板に「引き戸をあけて202号室」とある。その引き戸とは、おしゃれさとは程遠いサッシのもので、かつてアパートだった築40~50年の建物の2階。10畳ほ…
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エトセトラブックスBOOKSHOP(世田谷・代田)切り口は多様!LGBT、アート、医療などフェミニズム関連本がズラリ
この店はどんなふうにして? と聞くと、「独立系書店の先駆け、下北沢の『B&B』の店長だったんです。密かに社会問題の棚をつくっていたら、河出書房新社の編集者だった松尾さんに『フェミニズムの出版社と本屋…
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小鳥書房(国立・谷保)料理詩集からエッセーまで店主の選書が心地よい
普通の住宅街に、レトロなアーケードの「ダイヤ街商店街」が忽然と現れる。「初めて来たとき、物語がありそうと思いました」と振り返る落合加依子さん(36)こそが、今やその商店街の物語を大きく紡ぐ人だ。 …
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古書防破堤(吉祥寺)「純文学系は発行部数が少ないからこそ古本屋の出番です」
吉祥寺・中道通りを少し歩いて、不動産屋さんの角を左へ。えっ? ここ? 外階段を上がった2階に現れる古書店だ。30平方メートルに、多すぎず少なすぎず、本が美しく並んでいる。「秘密基地見つけた、って感じ…
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snowdrop(スノードロップ)(江古田)
日大芸術学部から徒歩4分の地。外に児童書や趣味の雑誌、文庫本などがお行儀よく並んでいる。お邪魔します──。 「井上さん、お会いしたことあるんですよ」と店主・南由紀さんがおっしゃる。2015年、…
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toi books(大阪・本町)
繊維問屋街の中心、「丼池ストリート」の古着屋やチャイ専門カフェなどが入居するレトロなビルの2階に、2019年4月、オープンした。土曜日の午後に伺ったところ、若い女性たちが1人、2人と吸い込まれていく…
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BOOKS&COFFEE AMIS(エイミス)(神奈川・横須賀)
どうよ、というくらいの急坂を上って、1つ目の信号を右折。ほんの少し歩いた右手にふんわりかかる、土色の日よけテントが目印だ。「なかなかの本屋さんを見つけた」と知人に聞いてやって来たが、その「なかなか」…
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象の旅(横浜・南区)選書された各本が喜び、胸を張ってそこにいるかのよう
観光・横浜のイメージから遠く、この辺りはごく普通の生活の街のよう。賑わう“横浜橋通商店街”の近くに、2022年11月、オープンした。広い窓から、色とりどりの絵本が見え、吸い込まれる。 店主・…
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POTATO CHIP BOOKS(立石) タイトルと装丁から直感で選んだ“一冊入魂”本が約1000冊
京成立石駅を降りる。一部が再開発中なのが勝手ながら残念だが、“飲み屋天国”の町は商店街だって渋い。その先を右に折れたら、風呂屋か飲食店か? みたいなオレンジ色の暖簾がかかっている。お邪魔します。 …