脳を育てれば健康になれる
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人は思い込みだけで死んでしまう
前回、「楽観的な脳が健康長寿を実現する」ことを紹介したが、逆に「悲観的な脳は不健康短命を実現する」ことになるのだろうか? その例として挙げられるのが、レベック・フェルカーという学者の報告だ。…
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<第9回>楽観的になることが健康長寿につながる
これまで「科学的な勉強法」を通じ、脳の効率的な動かし方について考えてきた。今回は「楽観的な脳」と「悲観的な脳」の記憶システムの違いが健康に何をもたらすかを考えてみよう。 「人は見たいものしか見…
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オンオフの切り替えで活性化 ボーッとする時間が天才を生む
小さいころ、親から「ほら! ボーッとしてないでシャキッとしなさい」などと注意された経験はないだろうか。この「ボーッとする」ことは、脳にとってどんな意味を持つのか。実は最新の脳科学では「ボーッとする時…
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「分かったつもり」を解消する“事前テスト”の効能
勉強する前にテストを受けると理解力が深まる。不思議なことだが本当だ。なぜこのようなことが起きるのか? 心療内科医師で「本郷赤門前クリニック」の吉田たかよし院長が言う。 「理解したつもりなのに、…
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合格後に深刻化することも 「受験うつ」から子供を守る方法
普段は元気なのに、仕事や勉強など嫌なことを強いられると途端に「うつ状態」になる。いわゆる「新型うつ」は「単なる怠け者病」と見られることも多いが、受験生の中にはそうした症状を持つケースが多い。しかし、…
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一夜漬けよりも効果的 「分散学習」で記憶する脳のシステム
「一夜漬けでいっぺんに知識を詰め込むより、今日少し勉強して明日また少し勉強するほうがいいんじゃないの?」 学生時代に母親にそういわれてカチンときた人も多いだろう。「勉強の仕方なんてわからないく…
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落ち着きのない子供の方が集中力が高い? ADHDの可能性
人間は「活発に動く」ほうが脳に刺激を受け、より脳が発達する。逆にジッとしていると、健全な脳の発達はのぞめない。大昔のローマ人は「健全な精神は健全な身体に宿る」と言ったが、最近の研究では、「適度な有酸…
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気分が良いときの勉強で「記憶力がアップする」不思議
精神疾患である「双極性障害」の患者の記憶は、状態に依存することが実証されている。「そう」状態に陥ったときの記憶は「そう」状態になったときによく思い出され、「うつ」状態になったときの記憶は「うつ」状態…
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<第2回>勉強した状況の“復元”でより多くを思い出せるように
今から30年前、米国のテキサスA&M大学で学習についての興味深い研究が行われた。54人の学生を①静寂の中②ジャズを聴きながら③モーツァルトを聴きながらの3群に分けて、それぞれ40の単語を覚えさせた。…
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<第1回>決まった時間と場所での勉強は効率が悪い
最近、脳への関心が高まっている。書店でも脳科学の本が平積みされ、テレビの教養番組だけでなくバラエティー番組でも脳科学が取り上げられるようになってきた。 その原因のひとつは「脳細胞は20代前半…