「日本の聖域クライシス」 「選択」編集部編
大手メディアが事実をねじ曲げて伝えたり、口をつぐんできた諸問題に鋭く切り込む会員制月刊誌の人気連載の書籍化。
例えば、13年から法律で定められた定期予防接種に組み込まれた子宮頚がん予防ワクチンの副反応問題。WHOはその後も、ワクチンの危険性は極めて低いとし、接種を推奨している。しかし、日本ではマスコミが厚労省や政治家、弁護士とグルになって世論をミスリード。子宮頚がんで命を落とす人を見殺しにしている実態とその背景を告発する。
その他、東京オリンピックの新国立競技場建設をめぐる迷走や、高速増殖炉もんじゅ廃炉の舞台裏など。日本でも横行するフェイクニュースを斬り、アンタッチャブルな問題の真相に迫る。
(新潮社 550円+税)