「熟年期障害」熊本悦明著
男性ホルモンと健康との関係を解説する健康本。
男性にもある更年期障害や、その後の熟年期の体調不良や虚弱は、男性ホルモン低下による男性力の衰退が大きな原因。注目すべきは「朝立ち」だそうだ。
実は朝立ちは、女性の月経にも匹敵する男性の重要な生理現象。就寝中、男性は誰しもレム睡眠のたびにエレクトしており、60代でも睡眠中の5分の1の時間に及ぶという。朝立ちの減退は、男性ホルモンの低下によって自覚症状がなく進んでいる体調不良のサインでもあるのだ。男性ホルモン低下は、動脈硬化や、うつ症状、大腸機能障害などさまざまな症状を引き起こす。ホルモン投与で症状が改善した患者の例などを紹介しながら、熟年期を健康に過ごすための方法を伝授。
(祥伝社 800円+税)