選考難しく…鳥越俊太郎氏が語った「流行語大賞」の舞台裏
大賞発表後、鳥越氏にあらためて話を聞いた。
「政治に対する意見は賛否両論あるため、多くの人が納得する言葉を選ぶのは非常に難しい。今回は、事柄の善し悪しは別にして、安倍用語として『一億総活躍社会』も選びましたが、本当のところ、選考は最後の最後まで難航しました。それだけ政治関連の言葉は難しい。その点、現象や事象、スポーツの場合は否定的な意見が出ることも少ない。大賞には、多くの人に受け入れられるような据わりのいいものを選ぶことを心がけました」
流行語もバランス重視。とはいえ、ベスト10に「アベ政治を許さない」「SEALDs」が入った2015年は、なにかと政治的に不穏な空気を感じている世相の反映だったことは間違いない。