各国映画人が語る高倉健 映画「健さん」が迫る巨星の美学
生前に出演した映画は200本超――。14年11月、日本映画界の巨星、高倉健(享年83)が鬼籍に入って以降、全国各地で出演作の追悼上映が行われてきたが、先週20日から新作のドキュメンタリー映画「健さん」(日々遊一監督、ガーデングループ、レスペ製作)が封切りとなり、話題になっている。
上映時間95分、高倉とゆかりのある面々がカメラの前で思い出や秘話を語るのだが、その顔ぶれの豪華なこと。山田洋次、降旗康男、梅宮辰夫、八名信夫をはじめ、マイケル・ダグラス、マーティン・スコセッシ、ジョン・ウーといった海外の名優や名匠まで登場する。語りは中井貴一。
そして、極めつきはこのシーン。40年来の付き人であった西村泰治氏の息子の結婚式にサプライズで出席し、祝辞を述べる場面は高倉の人間力を垣間見せる。
劇場に足を運ぶ際は、大判のハンカチを忘れずに。