怪獣流用も シリーズ50周年「ウルトラマン」特撮トリビア
■スタジオを1メートル掘る
「ウルトラマン」第12話に登場するミイラ怪獣ドドンゴとの戦いで、ウルトラマンがドドンゴに馬乗りになるシーンが2分強予定されていた。シリーズ初の2人用スーツのドドンゴの上に、180センチのアクターが入ったウルトラマンが乗ると、天上に頭がくっつきそうになり、うまく撮影ができなかった。
「スタッフ総出でスタジオの床をスコップで1メートル掘り下げてから撮影したのです」
■構想では「動く口」
「ウルトラマンの口は、もともとアクターの唇に連動して動かせるようにゴムで作られていました。ところが、いざ中に入ってみると、かすかに動く程度で、口の下に変なシワが寄って見栄えがよくない。その欠点を隠すために、動かないよう合成樹脂で作り直したのです」
ウルトラセブンでは「動く口」に再チャレンジ。シワ対策も施し、上唇だけ連動するように作ったが、やはり動かず断念したそうだ。
■ゴジラの使い回し怪獣