怪獣流用も シリーズ50周年「ウルトラマン」特撮トリビア
当時は予算やスケジュールの関係上、新しい怪獣を一から製作するのが難しいことも。
「円谷プロは『ゴジラ』シリーズも製作していたので、なんとゴジラをウルトラ怪獣に流用! ゴジラに襟巻きをつけてボディーの色を塗り替えた怪獣が、『エリ巻恐竜ジラース』です。戦闘中に襟巻きをもぎとられたシーンでは、ウルトラマンVSゴジラのような迫力があります」
「地底怪獣バラゴン」にいたっては、その後、パゴス→ネロンガ→マグラー→ガボラとさまざまな怪獣に改造して使い回された揚げ句、最後には再びバラゴンに戻っている。
「特撮は、発明の連続。円谷英二さんは、その元祖発明家といえます。デジタル化などでブラッシュアップされていても、今の特撮の手法はこの時代の域を出ていません」(岩佐氏)
予算も天井知らずのように使い何度も経営難に陥ったというが、50年もの間、子供たちに夢と感動を与え続けてきた功績は計り知れない。