内村光良監督3作目「金メダル男」にシン・ゴジラ超えの評
日刊ゲンダイ記者も公開日に都内の映画館に見に行ったところ、中高年を中心に満席だった。テンポよく進む物語には常に笑いが起き、最後のほうは鼻をすする観客が続出。内村が体当たりで挑んだ“和製フォレストガンプ”は、笑いあり涙ありの傑作だった。
「最近の映画は、監督の“顔が見えない”娯楽映画か、極端に芸術的な作品に走るかのどちらかです。その点、『金メダル男』は内村さんの人間性や人柄がにじみ出ている。昔はそうした監督の“顔が見える”名作が多かった。今後はこうした映画が増えていってほしいですね」(前出の前田有一氏)
まさに“食わず嫌い”は損といえる良作。芸人・内村が“邦画の底力”を証明したようだ。