前選考委員の鳥越俊太郎氏は「流行語大賞」をどう見たか
■「PPAP」より「TPP」
トップテン入りは逃したが、候補語30語に選出された中で注目していたというのは、「都民ファースト」だ。
「選ばれなかったのは、審査委員に嫌われたのかな(苦笑い)。もっとも都民あるいは一般の人々が実際に使っていたかといったらそうではない。小池さんひとりが多用していた印象だよね」
この日の表彰式で、選考委員のひとりである女優の室井滋(58)は、「鳥越さん(の発言)から何か生まれるかと思っていた」と残念そうに話していたが……。
「今年は選考委員を外れたこともあって、あんまりそういうこと考えていなかったですね(苦笑い)。ただ、今年一年を振り返ると安倍さんが空振りをした年であった。TPPひとつとっても、米大統領選を制したトランプが早々に離脱する意向を表明したでしょう。今年の、そして今後の日本を考える上でも『PPAP』だけでなく、『TPP』を入れて欲しかったですね」
鳥越氏の大賞はPPAPよりTPP。来年はぜひまた選考委員に復帰してほしい。