假屋崎氏も絶賛 映画「花戦さ」堅調の裏に2つのブーム
昨今のいけばなブームも大きい。ガーデニングなる外来語が市民権を得て久しいが、植物をこよなく愛するボタニカル系男子を発端に、いけばな教室に通ういけばなMENの存在が各紙誌で取り沙汰されている。この勢いを肌で感じているひとり、華道家の假屋崎省吾氏はこう言う。
「NHK大河『おんな城主 直虎』でも毎回、いけばなの場面が必ずといっていいほど登場し、私自身も出演させていただいているバラエティー番組『プレバト!!』では、いけばなの才能を芸能人が競い合ったりしています。いまだかつてない、いけばなブームが巻き起こるなか、いけばなと花の力をテーマにした映画が公開されたことは非常に喜ばしい。『花戦さ』は初代・専好の人となりが随所に描かれていて、それを重厚感のある俳優の演技や本物志向のスタッフにより完成された素晴らしい作品だと思います。全編を通して、いけばなの醍醐味が十二分に発揮されていました」
なかでも最も心に響いたいけばなのシーンは?
「なかなかひとつを選ぶのは難しいのですが……しいて挙げるなら、中井貴一さん演じる信長のため、岐阜城にいけられた作品です。まさに豪華絢爛、圧巻のひと言。拍手喝采です!」
良さがわかるかな。