大ヒット任侠ドラマ「日本統一」の仕掛け人 鈴木祐介氏が開いた新境地と“掟破り”な仕事術
女性や家族でも楽しんでもえらる娯楽作品にしたかった
──居酒屋で膝突き合わせ、飲みにケーションで結束も強めた。
「会議であれ、やはりアナログの、対面が一番だと思ってます。気持ちや考えがダイレクトに伝わりますから」
──東映Vシネマを筆頭に、ビデオ映画はオワコンと言われた逆風など、今やどこ吹く風。
「自分たちで、良い作品をつくればいい。(映画やドラマファンの)5%しか見ないようなニッチでもそこの1番になれと、いつも若手を鼓舞しているのですが、自分にもそう言い、頑張るだけです」
──良い作品のためにと、ビデオ映画の任侠ものでは掟破りも辞さなかった。
「濡れ場をカットしたことですか? 売りのひとつでしたけれども、ビデオ映画のフォーマットをそのまま踏襲する気はありませんでしたし、必要とも思わなかった。賭博やクスリのネタも扱わず、コアな男性ファンから『ビビってんじゃねえ』と言われましたけど、女性や家族でも楽しんでもらえる娯楽作品にしたかったんです」