植物性油脂にたっぷり「トランス脂肪酸」は害にしかならない
今年4月から内閣府消費者委員会で再び表示義務化が検討されているが、結論が出るまで時間がかかるのは間違いない。
食品への表示が曖昧な以上、自分の身は自分で守るしかない。横浜創英大名誉教授の則岡孝子氏(栄養学)は言う。
「トランス脂肪酸は、マーガリンとショートニングに多く含まれています。マーガリンの中には、100グラム当たり10グラム以上もトランス脂肪酸が含まれているものがある。ショートニングは、ドーナツ、クッキー、ケーキ、パン、スナック菓子などを製造する際にバターやラードの代用品として使われています。食品の原材料表示をチェックして、『マーガリン』や『ショートニング』という記載があるものはなるべく避け、動物性油脂のバターを使っているものを選ぶのがいいでしょう」
他にも、植物性油脂を使ったホイップクリームや、コーヒーに付いてくるコーヒークリームには、トランス脂肪酸が多い。ファストフード店の定番商品であるポテトフライは、Mサイズ(135グラム)で4.5グラムものトランス脂肪酸が含まれている。植物性だから体によさそう…なんてイメージは勘違いなのだ。