従来治療薬には弱点が 「逆流性食道炎」克服3つのポイント
「既存の薬で適切な治療を行ったのに効果が見られなければ、新薬を使うという手もあります」
次に、減量や生活習慣の改善をきちんと行っているかどうか。
「逆流性食道炎は体形や胃の形が発症に関係しています。肥満、胃酸の逆流を起こしやすい早食い、食べてすぐ寝るなどの習慣を改善しなくては何度も再発します。薬だけでは、逆流性食道炎の症状を完全になくすことはできないのです」
さらに、逆流性食道炎は患者数が多いため、必ずしも専門医に診てもらっているとは限らない。それゆえ、適切な治療が行われていないこともある。前出の減量や生活習慣改善の指導もそうだが、薬を正しく投与されていない可能性もある。
「最初のPPIの量や回数で効きが悪ければ、量や回数を増やしているか? それがないために、症状が改善していない患者さんもいます」
最初の治療は専門医でなくても問題ないが、効果が見られなければ専門医を受診する。もしかしたら、胸焼けは逆流性食道炎によるものではなく、食道がんなどが原因かもしれない。
打つ手を間違えてはいけない。