子宮頚がんワクチン被害 病院も学校も自治体も見殺しの実態
重篤な異変が起こったのは14年。失神と脱力を頻発し、頭痛が激烈になったが、脳神経外科では「頭痛薬の乱用」と門前払い。そんな時、母親が知人から子宮頚がんワクチンの被害について聞き、ハッと思い至った。
ワクチン副反応の拠点病院を受診。担当医は「ワクチンのせいなんて、とんでもない」と断定し、詐病とみなす発言後、「娘に振り回されている母親が病状を増長している」と言い放った。
「彼女たちだけではない。取材した被害者少女と家族はみな、医師に詐病や心因性と決めつけられ、副反応どころか苦しさを認めてもらえないことに、まず傷ついていました」
これ以降、あすかさんの病状はより悪化。意識を失う解離と覚醒を数分単位で繰り返す。股関節が肉離れを起こすほどの激しい足のバタバタなど不随意運動も頻繁で、あすかさんをケガなどから守るため、母親が馬乗りで押さえ込まなければならないほどだった。
「被害者少女を多数診ている中部地方の医師の検査で、前頭葉の髄膜の肥厚と、側頭葉の血流の低下が判明しました。効果があると思われる治療法を試そうとしましたが、いずれもあすかさんには向いていませんでした」