BMIだけでは測れない「中心性肥満」はどうチェックする?
もし該当するなら、体重を落とさなくてはならない。その方法も、以前とは大きく変わっている。注目すべきは、耐えたり我慢したりをほとんどしなくていい点。
「カロリー減ではなく、何を食べるかが大切。積極的に取るべきは食物繊維です。今の季節であれば、野菜、キノコ、海藻、そして豆腐などの大豆食品を入れた鍋がいい」
空腹をじっと我慢しなくてもいいのだ。
「運動」も、大上段に構えない。
「NEAT(非運動性活動熱産生)といって、日常的な動作を増やせば、週に数回ジムに通うよりもエネルギー消費がいいことが注目されています。私は“運動をする”ではなく“活動を高める”と呼んでいます」
座るより立つ。会社ではコピーやファクスは自ら取りに行く。内線電話で話すのではなく、直接席まで行って話す。日常で体を動かすならなんでもいい。重要なのは、続けることだ。
「患者さんにお勧めしているのは、今の歩幅より靴一足分大きく歩くこと。スピードも速くなり、活動量がより増します」
今日から始めよう。
▽中心性肥満とは
副腎皮質ホルモンの分泌異常で引き起こされる病気「クッシング症候群」の症状のひとつ。お腹が出て胴体は太いが、手足は細くなる。クッシング病は難病指定されていて、患者数は多いとはいえない。