柔道整復師が推奨 春の腰痛は「ふくらはぎ温め」で治す
さらに、自律神経のバランスの乱れも問題になる。
「ふくらはぎの冷えは、血管の収縮、体の緊張、血圧の上昇をもたらします。これらは交感神経が優位になって働くことで起こるので、冷えが続くと交感神経が優位に働く状況がつくられやすくなり、逆に副交感神経の働きが悪くなります」
自律神経のバランスが悪くなると、その人が酷使している部位や弱い部位に不調が出やすい。前出の血流低下、バランスの悪さによって日頃から腰にダメージが出やすい状況なので、特に腰痛を強く感じるようになるのだ。
「西洋医学では腰なら腰、肩なら肩しか見ません。ふくらはぎと腰を結び付けては考えない。また、バランスがもたらす不調にもあまり着目しません。そのため、整形外科では『ふくらはぎをケアして腰痛を改善する』という考えになかなか至らない。しかし、柔道整復師として患者さんの体に常に触れていると、腰痛を訴える人は、ほぼ、ふくらはぎが冷えています」
関院長は、ふくらはぎを温める方法として、レッグウオーマーやハイソックス、あまり締め付けないサポーターなどの着用をすすめる。加えて、極力長ズボンをはき、ふくらはぎをあらわにしないことも大切だという。