あなたの胃の慢性不調は「グルテン過敏症」かもしれない

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「グルテンは特異的なアミノ酸配列を持っており、その中にはプロリンというアミノ酸が含まれています。プロリンを多く含むアミノ酸配列は人間の消化酵素では分解できず、胃腸に残る。これによってグルテンに過敏な人は胃腸粘膜に炎症が起こり、胃もたれ、胃の膨満感、胃痛、下痢、便秘といった胃腸の不調の原因になるのです」

 だれにでも問題があるわけじゃないが、グルテンの摂取量が多い人ほどリスクが高くなる。

「持続的に腸の粘膜の炎症を起こすと、炎症物質サイトカインが大量に放出されるようになり、脂肪細胞を肥大化させて太りやすくなる。また、肝臓に負担をかけて脂肪肝の原因になりますし、脳に運ばれて細胞に影響し、イライラや情緒不安定などを引き起こします」

■「グルテンフリー」で改善を実感

 SEのAさん(40代)は、溝口院長の外来で、日中の体のだるさ、眠気、集中力低下、うつ状態を訴えた。いくつかの検査からグルテン過敏症が疑われ、徹底した「グルテンフリー」(グルテンを抜く食事)を実施した。

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