【天野篤 特別寄稿】美智子さまのお言葉には人生100年時代を生きる高齢者が目指すべき方向が示されている
この美智子さまのお言葉には、これからの人生100年時代を生きる高齢者が目指すべき方向が示されていると思っています。自分の立場を考えることなく、自分の興味があることに対して素直に行動し、自分が目指すものに出合う……。そんな前方に開いた「オープン」な姿勢が大切になってくると思うのです。
■オープンな気持ちで日々を暮らすことが大切
いまのわれわれが抱く高齢者のイメージは、年を取ってなんとなくヨボヨボしてきて、体は健康なんだけど、いかにも「老人」ですという見た目や行動をしている。そして、年齢に伴って衰えていき、認知症などの病気になって生涯を終える……といった感じでしょう。
しかし、これからの時代は「80歳を越えてからは、見た目も行動も1年で1歳ずつ若返る」という生き方を目指すべきです。科学的には正確とはいえないかもしれませんが、経験上、外見や行動が年齢より若く見える高齢者は楽しく人生を全うできているケースが多いのです。100歳で亡くなる時は60代くらいに見られるように生きていく。これが常識になれば、人生100年時代は豊かなものになるでしょう。