【天野篤 特別寄稿】美智子さまのお言葉には人生100年時代を生きる高齢者が目指すべき方向が示されている

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 そのためには、おいしく食べられる、しっかり目が見える、耳が聞こえる、手足が動く、用足しも自分でできるといったように五感がしっかりしていて、他人の世話にならずに日常行動ができることが必要条件になってきます。そして、五感を維持していくには、美智子さまのお言葉に示されているような、オープンな気持ちで日々を暮らすことが大切です。よく言われていることですが、「やりがい」や「生きがい」を感じられるように、前向きな興味を持って生活することを意識するのです。

 高齢になって時間を持て余し、何をやったらいいのだろう……と途方に暮れている人だって、気持ちをオープンにすればやることはたくさん見えてきます。面倒くさがらずに、あえて映画館まで好きな映画を見に行くだけでもいいのです。これまでは徒歩で行ける範囲しか出歩かなかった人は、バスや電車を使って食事をしに行くのもいいでしょう。何にでも前向きに興味を持って行動してみる。そう意識することが“若返り”につながります。

 人生100年時代を「ただ100歳まで生きながらえるだけ」などという意味にしないためには、自分の前方を開いて生きる意識を持つことが大切なのです。

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