他球団からは冷めた声 中日ゲレーロに急転「残留」浮上
「希望しているような条件は得られないだろう」
さる球団の編成担当がこう言うのは中日のゲレーロ(30)のことだ。今季35本塁打でセの本塁打王を獲得。帰国の際に、「希望は3年以上」と強気に言い放って帰国した大砲助っ人について、この編成担当が続ける。
「当初は中日とは条件が折り合わず退団必至、他球団は5億、6億円の条件を用意しているとの話があった。しかし3年契約どころか、年俸はせいぜい3億円程度に落ち着くのではないか。獲得調査を進める巨人、阪神、ソフトバンクが大金を出してでも取りたい、という考えではなくなっているそうだからね」
ゲレーロを巡っては、「ベルト付近の高めの速い球を得意としていない。徹底的に研究される来季は確実に打てるとは限らない」(某球団スコアラー)との声があり、さらには自ら希望条件を口にし、「野球はビジネス」と公言する言動が「カネにうるさいというイメージに結びついてしまっている」(前出の編成担当)ともいう。
実際、阪神はすでに撤退する方向のようで、ヤクルトのバレンティンと並行して調査している巨人も、鹿取GMが「若手が伸びてくれるのがメイン。いる選手に期待する」と話している。こと野手に関しては、若返りの方針を掲げ、村田を戦力外にした経緯がある。助っ人選手といえども大枚をはたきづらいはずだ。