球団史上最高額で契約 虎ロザリオ活躍は指揮官の度量次第
阪神は13日、新助っ人のウィリン・ロザリオ(28=韓国・ハンファ)の獲得を発表した。海外メディアによると契約は2年総額750万ドル(約8億5000万円)で、過去最高だったグリーンウェル(約3億3000万円)を超える球団史上最高額。来季は「4番・一塁」として期待を寄せられている。
メジャー通算71本塁打の実績に加え、ハンファでは通算2年間で打率・330、70本塁打、231打点の好成績を上げた。
ただし、日本球界では、1年目からバカ高い金で雇った助っ人は失敗例が多い。開幕早々に足を骨折、「神のお告げ」と言ってそのまま帰国したグリーンウェルはその象徴だ。ロザリオは大丈夫なのか。
韓国野球に詳しいジャーナリストの室井昌也氏はこう言う。
「韓国での活躍の裏には指導者の存在があった。入団当初はボールゾーンに逃げる変化球に苦慮していた。当時の正田耕三打撃コーチと二人三脚でボール球を追いかけて右肩が開く癖を修正、逆方向へのバッティングを意識したことが奏功した。今季も中島輝士コーチと信頼関係をつくっていた。日本の投手の鋭く落ちるフォークなど、変化球に対処できるか。ロザリオは広角に打つ技術を身につけ、早出練習も真面目にこなす。大きな戦力になる可能性はありますが、金本監督や打撃コーチがロザリオをしっかりフォローすることが活躍のカギになるのではないか」