まだ間に合う 日本球界が獲得可能な大物メジャーリーガー
バリバリのメジャーリーガーといえば、09年に首位打者を獲得したハンリー・ラミレス(34=今季年俸約24億円)も、5月下旬にレッドソックスから自由契約になっている。実力は文句なし。昨季は打率.242とはいえ、23本塁打、62打点。16年は30本塁打、111打点、.286。今季も6本塁打、29打点、.254と、クビになるほどの成績ではない。
「生活態度、練習態度の悪さは以前から指摘されていましたからね。いわば、メジャーの鼻つまみ者。守備もお粗末で、DHしかできない。正直、日本球界向きの選手じゃありませんが、性格と守備を度外視すれば、悪くはないでしょう。成績だけを見れば、クビになるのがおかしいくらいの選手ですから」(前出の友成氏)
投手では、前ブレーブスの右腕、R・A・ディッキー(43=昨季年俸約9億円)が売れ残っている。不惑を越えた超ベテランだが、肩ヒジへの負担が少ないナックルボールの使い手とあって息は長い。12年から6年連続2ケタ勝利中で、昨季も10勝10敗だった。
「メジャーでナックルボーラーといえば、弱い球団が獲得する投手、という印象が強い。ナックルは変化が不規則な上、コントロールが天候や湿度にも影響される。ハマれば強いが、そうでないときは棒球になりがちです。1年通して投げれば勝ちと負けがトントンになる傾向がある。日本球界はナックルを投げる投手がほぼいないので、活躍できる見込みはあります」(前出の友成氏)