20年周期ジンクスならクロアチアだが…W杯決勝戦の行方は
フランスは決勝トーナメント1回戦以降、クロアチアよりも1日早く日程を消化し、決勝までのオフは丸1日多い。それに加えクロアチアは、決勝T1回戦と準々決勝は延長前後半をこなしてPK戦までもつれ、イングランドとの準決勝も延長を戦った。
延長前後半の30分×3試合=90分。フランスよりも「1試合多く消化した」ことになる。疲弊度は比べようもない。
司令塔のMFモドリッチ(Rマドリード)、エースストライカーのFWマンジュキッチ(ユベントス)はともに32歳。ボランチとして中盤を支えるMFラキティッチ(バルセロナ)は30歳。どうしても高齢化が目立つ。
対するフランスは巨漢CBバラン(Rマドリード)、圧倒的なフィジカルを誇るボランチのMFポグバ(マンチェスターU)が25歳。エレガントにしてスピーディーな司令塔であるFWグリーズマン(Aマドリード)が27歳。今大会3ゴールとブレーク中の高速ドリブラーのFWエムバペ(パリサンジェルマン)にいたっては、19歳のティーンエージャーである。
フランスは、1次リーグ初戦のオーストラリア戦では「若さ」を露呈して思わぬ苦戦を強いられたが、試合を重ねるごとにチームの攻守の連動性は高まった。試合運びの巧妙さも増していき、選手たちは手応えをがっちりつかんでいる。