速球最速138km 日ハム斎藤佑がアスレチックスを抑えた裏側
メジャーリーガー相手でも結果を出した。
18日の日本ハム対アスレチックス戦。日ハム先発の斎藤佑樹(30)が2回1安打1失点と好投した。速球は最速138キロ止まりも、スライダー、チェンジアップなど変化球を効果的に交え、打者のタイミングを外した。ピスコティに一発を浴び、実戦4試合目にして初失点を喫したが、今季ここまで計9回で1失点と結果を残している。
斎藤が「めちゃめちゃ手応えがあるわけではない。一人一人の打者を丁寧に抑えることを意識している」と話せば、栗山監督も「選手が活躍するときは、しそうな雰囲気がある。僕らも(斎藤に)すごくそれを感じている」と評価。開幕一軍へ前進したといっていい。
この日の試合前、アスレチックスベンチで斎藤が話題になった。早実3年時の06年、夏の甲子園決勝で田中将大(現ヤンキース)擁する駒大苫小牧と対戦、再試合の末に優勝投手になった。計7試合で投じた948球は歴代最多。決勝戦で延長15回を完投した翌日の再試合も9回を一人で投げ抜いた。この日、球場を訪れた関係者がメルビン監督たちにその13年前のことを伝えたからだ。