ヤクルトファンも勝負度外視 楽しみは村上宗隆の打撃だけ
最下位ヤクルトはDeNAに勝っても5位中日とは5ゲーム差。CS進出も厳しい状況だが、勝負を度外視してファンが注目しているのが村上宗隆(19)の数字だ。
この日は1点を追う二回に、20試合ぶりとなる21号同点ソロ弾を左翼席に運んだ。セ・リーグで高卒2年目以内の21本塁打は1994年の松井(巨人=20本)を抜いて最多だ。ヤクルトの残り試合は45。高卒2年目にして30本塁打も射程圏といえる。となれば、何とかアノ選手を超えたいはずだ。53年に打率.314、36本、36盗塁のトリプルスリーで本塁打王のタイトルを獲得した怪童・中西太(西鉄)の成績は別格としても、87年の清原(西武)の29本なら抜けるかもしれない。
ちなみに、高卒2年目以内の70打点も87年の清原(83打点)以来。セでは、何と60年の王(巨人=71打点)以来の快挙だ。また、セの高卒2年目以内の「20本・70打点」は村上が史上初。
下手な守備に目をつむって起用してくれる小川監督のためにもバットで返すしかない。