壊滅先発陣で唯一安定 西武いまや“神様、仏様、二ール様”
辻監督が「毎試合投げてほしい」と話すのも当然だろう。
27日、西武のニール(30=前ドジャース)が日ハム戦で6回2失点と好投し、8勝目(1敗)。6月以降は負けがなく、西武助っ人投手の7連勝は1994年の郭泰源(9連勝)以来だ。
お立ち台では「打たせて取ろうと思った」と話したように、奪った三振は3個のみ。日ハム打線はことごとくバットの芯を外され、凡打の山を築いた。
昨オフに年俸65万ドル(約6870万円)で入団。先発の一角として期待されながら、4月は防御率5.95と打ち込まれ、「西武お得意のハズレ助っ人投手か」と球団やファンを失望させた。それが二軍調整を経て6月に復帰すると、その後は負けなしだ。
小野投手コーチが言う。
「こちらのアドバイスや指摘などを素直に聞いてくれる、聞く耳を持った助っ人投手。性格もマジメだし、頼りになるよ」
16年にアスレチックスで24試合に登板した経験があるが、そうした米国での実績をカサに着るタイプではない。