広島が球団新12度目サヨナラ 会沢がCS争いで虎竜にトドメ
広島が23日の中日戦で球団新記録となるシーズン12度目のサヨナラ勝ち。土壇場の九回に追いつかれたものの、延長十回、1死満塁の場面で勝負を決める中前打を放った会沢翼(31)は安堵の表情でこう言った。
「負けられない試合だったのでよかった」
試合前時点でAクラスの椅子を争う中日との試合を2つ残し、負ければ自力でのCS進出が消滅する一戦だった。
これで広島の勝率5割が確定。中日、阪神と三つ巴だったCS争いもほとんど勝負アリか。5位へ転落した中日は5戦全勝、試合がなく4位に浮上した阪神も4戦全勝がCS進出の条件なのだ。広島は早ければ24日にも4年連続のAクラス入りが確定する。
「残り1試合、悔いを残さず、全力で戦う」
緒方監督はそう言って気を引き締めていたが、仮に負けていれば中日と0.5差になり、逆にCS進出に暗雲が漂うところ。落とせない試合をサヨナラで制するあたりは、3年連続リーグ優勝の勝負強さだ。