日ハム斎藤が今度は本当に崖っぷち…ハンカチ旋風から14年
あれから14年――。
2006年夏の甲子園、早実で全国制覇を成し遂げた日本ハムの斎藤佑樹(32)は、プロ10年目を迎えた今季、キャンプこそ一軍スタートだったが、ここまで一度も一軍昇格することなく、二軍暮らしが続いている。
二軍ではリリーフとして10試合に登板、1勝3敗、防御率7・15。11回3分の1で15四死球と、持ち味である制球面でも苦しんでいるだけに、お呼びがかからないのも当然だろう。
栗山監督は、これまで二軍での結果を度外視してでも、斎藤に一軍でチャンスを与えてきた。しかし、2016年以来の優勝を狙うチームは今季、50試合で24勝24敗2分けの4位と、首位ソフトバンクと4・5ゲーム差につけている。1年契約の栗山監督にとっては背水の年であり、球団としても清宮や吉田輝ら若手育成に注力している。特に清宮は結果に目をつぶって一軍で起用し続けているだけに、優勝争いをする中で、何人もの選手を特別扱いするわけにもいかない。
「二軍で一定の結果を残せば、いずれ一軍に呼ぶことはあるだろうが、リリーフでも抑えられないなら、いよいよ使うところがない。斎藤は入団当初から営業面で大きな貢献をしたし、球団としても9年間で通算15勝と才能を開花させられなかった負い目のようなものも持っているようですが、さすがに引き際を迎えつつあるといっていい」(日本ハムOB)
誰よりも厳しさが身に染みる夏ではないか。