巨人菅野「抹消」の波紋…野上は代役務まらず戸郷に重圧が
やはりエースの穴は埋まらなかった。
本来なら開幕投手の菅野智之(31)が中6日で先発する予定だった2日のヤクルト戦に、代役として登板したのが野上亮磨(33)だ。2019年8月以来となる605日ぶりの一軍マウンド。無失点で迎えた六回に村上にスライダーを右翼席上段へ運ばれ、6回2失点で敗戦投手となった。
菅野は先月26日の開幕戦後に、脚部の違和感により同30日に出場選手登録を抹消された。宮本投手チーフコーチは「来週金曜(4月9日の広島戦)には戻ってくる。重くは考えていない。1回飛ばすということで本人と確認した」と軽症を強調していたが、信じていいのか。
巨人OBで元投手コーチの高橋善正氏(評論家)がこう言う。
「故障が踏ん張らないといけない足というのは不安ですね。仮に復帰したとしても、本調子に戻るまで時間がかかるかもしれない。一昨年に故障した腰もそうだが、投手は走り込みができないと、なかなか状態が上がってこない。他の投手陣へのひずみは当然生じるでしょう。相手は開幕投手の小川なのに、好投したとはいえ、先発7番手扱いの野上を投入せざるを得なかった。仮に二軍にいる平内や畠が投げたとしても、菅野の代役は務まらない。ただ、それより気掛かりなことがあります」