ロッテ佐々木が二軍戦で3回無失点 GW一軍デビューの現実度
ロッテの井口監督によれば、予定通りなら5月上旬の一軍合流だそうだ。
佐々木朗希(19)が9日、西武との二軍戦に先発。3イニング39球を投げ、1安打無失点。直球はMAX153キロだった。試合後は球団を通じて「次はもっと長いイニングを投げられるように頑張ります」と話した。
佐々木と同じ長身速球派右腕の大谷翔平(現エンゼルス)は日本ハム時代、プロ1年目の5月下旬に一軍初登板を果たした。佐々木は2年目とはいえ、昨季は一、二軍合わせて登板数はゼロ。1年目の選手と同じようなものだ。ロッテには日本ハム時代の大谷を育てた吉井投手コーチもおり、今後も継続して3イニング程度投げられるようなら、井口監督の青写真通りに一軍デビューできるかもしれない。
ただ、こと佐々木に限っては、「あくまで予定は未定」との指摘もある。ロッテOBは、「前回登板から中6日で投げられたのは収穫だが……」と、こう続ける。
「佐々木は高校時代、故障防止のために大事に育てられた。昨年、5月下旬のシート打撃で160キロを投げたものの、体に張りが出て、1カ月間ほど投げることができなかった。そうした影響もあってか、佐々木は体の異変に敏感。何かあれば『どこそこに違和感がある』などと、自分から首脳陣やトレーナーに申告する。それによって、調整を遅らせるケースもある。先々のことを考えれば、無理を押して故障させるわけにはいかないですから。一軍デビュー時期はあくまで佐々木の体次第。見通しが立てにくいといえます」
元中日監督の落合博満氏もかつて「佐々木は特に(育成に)時間がかかるよ」と話していた。予定通り投げられればいいが……。