広島・栗林が“新人王本命”佐藤輝を脅かす!開幕21戦無失点
8日、広島ドラフト1位の守護神、栗林良吏(トヨタ自動車)がソフトバンク戦の九回に登板。2安打を許したものの、無失点に抑え、これで21試合連続無失点となった。連続無失点の日本記録は2006年に藤川(阪神)が記録した38試合。今季29試合無失点中の西武・平良とともに、記録更新の期待がかかる。
栗林の大きな武器は150キロを超える快速球と切れ味鋭いフォーク。広島OBがこう言う。
「速球とフォークが武器の抑えと言えば、かつての佐々木(横浜)や藤川と同じ。栗林にはカーブとカットボールにも伸びしろがある。カットボールは大瀬良からアドバイスを受け、打者の手元でより鋭く曲がるよう試行錯誤している。トヨタ自動車時代は常勝チームの先発として、安定した投球を続け、ピンチに強かった。先発でも十分やれる投手ですし、首脳陣が疲労を考慮して起用すれば、最終的にかなりの成績を残すはずです」
「大魔神超え」も夢ではないかもしれない。近代プロ野球の抑え投手で、最も防御率が良かったのは1998年佐々木の0.64(51試合、56回、自責点4)。2位は2008年の藤川で0.67(63試合、67回3分の2、自責点5)で、0点台は2度しかない。とんでもない数字ではあるものの、栗林が防御率0点台をマークするくらいの大活躍をするようなら、阪神・佐藤輝明との新人王争いを制してもおかしくない。