新潟に新球団誕生なるか ソフトB王貞治会長も後押しする「プロ野球16球団構想」
プロ野球の16球団構想に動きがあった。
24日、新潟県にNPB球団を誘致することを主目的とした、「~NPBプロ野球球団誕生による地方創生~日本海ドームシティプロジェクト」(渋谷修太代表理事)が発足。同県出身のITベンチャー起業家である渋谷氏は、「既存球団を買収して誘致するのではなく、新球団を新潟に誕生させたい」と語った。
新球団の誘致とドーム球場建設による都市開発と地方創生を実現するという一大プロジェクトだが、球団拡張のハードルはもちろん低くない。
2004年の球界再編騒動では、オリックスと近鉄の合併に端を発した10球団1リーグ構想が選手会とファンの猛反発を呼び、プロ野球史上初のストライキに発展。選手会は「縮小より拡張」と16球団構想を訴えたが、結局、楽天の新規参入による12球団2リーグ制の維持で決着した。
この日の会見後に行われたプロ野球OBによるトークショーで、楽天参入時に初代編成部長として東奔西走した広野功氏は、「(新潟に球団をという思いが)NPBのオーナーの耳に届くか。オーナー会議の4分の3以上の同意が得られれば(新規参入は)認められる。思いが届けば、夢ではない」と訴えた。逆に言えば、既得権益を守ろうとする既存球団のオーナーがやはり最大の障壁になるということだ。