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山田隆道作家

1976年、大阪生まれ。早大卒。「虎がにじんだ夕暮れ」などの小説を執筆する他、プロ野球ファンが高じて「粘着!プロ野球むしかえしニュース」などの野球関連本も多数上梓。各種スポーツ番組のコメンテーターとしても活躍中。

中谷将大がソフトBへトレード かつての“新庄2世”には栄転となってほしい

公開日: 更新日:

 阪神中谷将大外野手とソフトバンク・二保旭投手の交換トレードが発表された。投手陣の再整備を図る阪神にとっては、先発とリリーフのどちらも経験がある二保は欲しい投手なのだろう。

 一方、プロ11年目の中谷はこのまま阪神にいても、出番は多くなさそうだ。187センチの長身と豪快なスイングが持ち味で、2017年には外野のレギュラーとして133試合に出場し、20本塁打を記録。当時の阪神にはまだ佐藤輝明がおらず、大山悠輔も入団したばかりだったため、中谷のような生え抜き和製大砲は希少だった。

 あのころ、20発を放った17年の中谷はまだ24歳の若虎だった。阪神の監督は金本知憲で、いわゆる「超変革」の真っただ中。前年16年に新人王を獲得した巧打の高山俊、同じく前年に糸井2世と評される野性的な身体能力で注目された横田慎太郎(19年引退)らとともに、次代を担う大型外野手として期待されていた。当時二軍監督だった掛布雅之は持ち前のマスコミ慣れしたサービストークの中で、中谷は新庄剛志2世だと持ち上げることもあった。中谷もその気になったのか、赤いリストバンドをつけていたことを覚えている。

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