ロッテ佐々木朗希あと4イニング投で来季新人王プラン消滅も…リーグ制覇の“最終兵器”に
“タイトル”より欲しいものがある――。
ロッテ2年目の佐々木朗希(19)が予定通り、15日のオリックス戦で後半戦初先発する。今季は5試合に登板し、1勝2敗、防御率3.76。投球回数は26回3分の1である。次戦で4イニングを投げると「一軍での登板イニング数が30イニング以内」という「新人王」の条件を超える。つまり来年、このタイトルに挑戦できなくなるのだ。
「2年目の今年はまだ試運転。本格化する来年に新人王を取らせたいというプランもあった。ただ、朗希が3日の中日とのエキシビションマッチで、一軍実戦最速の158キロをマークしたこと。その後も体に“副反応”は出ず、リカバリーがうまくいったことで、引き続き投げさせることが決まりました」(ロッテOB)
慎重な吉井投手コーチも、後半戦も中10日以上での先発が基本線としながら、「彼の体力や回復力がどれだけついてきたかにもよる」とシーズンが佳境に入れば、他の先発ローテ投手同様に中6日での登板の可能性に言及するなど、周囲の雰囲気が変化したのは確かだ。
ロッテは13日現在、首位オリックスと3.5ゲーム差の3位につける。来年の新人王より今年のリーグ優勝へ。MAXを158キロに上げてきた佐々木朗が、ロッテの“最終兵器”となりそうだ。