阪神・佐藤輝スランプ深刻でも「代打起用」はかえってマイナス…虎OB投手・福間納氏が指摘
3日、巨人との首位攻防戦で逆転勝ちした阪神。歓喜に沸く一方で、優勝するために不可欠な存在である怪物新人・佐藤輝明(22=近大)が深刻なスランプに陥っている。
4試合連続でスタメン落ちとなったこの日は、六回無死二塁の場面で代打で登場するも、空振り三振。これで28打席連続無安打となった。
中日戦が雨天中止となった2日には、室内練習場で矢野監督や井上ヘッド、北川打撃コーチが代わる代わるに熱血指導。矢野監督は自らバットを持ち、身ぶり手ぶりでアドバイスを送るなど、首脳陣も不振脱却に必死だが、元阪神投手で評論家の福間納氏がこう言う。
「体のどこかを痛めているというなら話は別だが、今の佐藤の打撃では、スタメンでも代打でも、結果を残すのは難しいでしょう。弱点である高めの速球や、ワンバウンドするくらいの低めの変化球で徹底的に攻められ、スイング時に右脇が大きく開いてしまい、ボールにすら当てられない状態。結果が出ないことで精神的なダメージも大きいはずです。投手心理として、佐藤くらいパワーがある打者がスタメンにいれば、いくら無安打が続いていたとしても『そろそろ打つんじゃないか』と怖さを感じることもあるが、今の佐藤ではそれすらも感じないかもしれません」