広島は外野手3人指名 メジャー流出確実な鈴木誠也の後釜候補探し待ったなし
◆2021年 プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD(10月11日)
1位で隅田、外れ1位で山下と抽選を2度外したものの、外れ外れ1位で最速151キロを誇る黒原拓未(関学大)の交渉権を獲得した。
「実は2位の左腕・森翔平(三菱重工ウエスト)も隅田と同等、つまり1位クラスの評価をしていました」と某チーム関係者は言う。防御率はリーグワースト2位の3.85で、チームは4位に沈むだけに、1位クラスの左腕2人を指名できたのはラッキーとはいえ、投手以上に注目されたのが、外野手の補強ではなかったか。
3位・中村健人(トヨタ自動車)は183センチ、90キロ、右投げ右打ちの大型外野手。6位・末包昇大(大阪ガス)も187センチ、110キロの大型外野手の上、4位・田村俊介(愛工大名電)の評判もいい。左投手として最速145キロ。打っても高校通算32本塁打の左のスラッガーだ。本人はこの日、エンゼルス・大谷ばりの二刀流を希望したが、球団は打撃を評価。強肩の外野手として育てる方針だ。
「主砲・鈴木誠也の後釜候補探しは、至上命令というか、大きな補強ポイントになっています。順調なら22年に国内FA、23年に海外FA権を取得するため、遅くても来オフにはポスティングを使ったメジャーリーグ移籍がウワサされる。去る者は追わない球団方針もありますからね」(球界関係者)
大黒柱の流出に備えたドラフトとしても、上々だったといえそうだ。