日本ハム2位有薗直輝「4番・三塁」で初打席初安打!“最右翼”野村を脅かす攻守に期待大
なにしろ、あの新庄監督のやることだ。単なる話題づくりと思った向きもあるかもしれない。
16日、中日との練習試合に「4番・三塁」でスタメンデビューした高卒ルーキー有薗直輝(18)のことだ。
千葉学芸高から昨年のドラフト2位で日本ハムに入団。高校通算70本塁打という数字は確かに目を引くものの、強豪校との練習試合の多い甲子園常連校で積み上げたものではない。当たればデカいからファームでじっくり育てるつもりの“金の卵”かと思ったら、二回の第1打席でいきなり中日のローテーション左腕・小笠原のストレートを左前にはじき返した。しかも、クリーンヒットだったからオドロキだ。
■“最右翼”の野村もウカウカできない
「有薗の最大の長所は守備。課題は打撃と聞いていたのですが……」と日本ハムOBがこう言う。
「なにより内野手としてのスローイングがいいそうです。捕球は経験を積めばある程度よくなるけど、スローイングが悪いのは致命的ですからね。あとは打撃を磨けば……なんて思っていたら、フリー打撃では鋭い打球を飛ばすし、打ち方自体もいいそうじゃないですか。首脳陣もゆくゆくはチームの主砲として、三塁を任せられるかもしれないという見方をするようになってきたらしい。この日のスタメン4番は期待の表れでしょう。現時点で三塁のポジションは野村が最右翼ですけど、有薗は守備がいい。新庄監督は横一線を強調していますし、野村もウカウカしていられませんよ」
185センチ、97キロと体格もいい。日本ハムにとって、久々に現れた大型内野手と言えるのではないか。