巨人「1番打者と先発ローテ」まだ固まらず 開幕まで10日切ってもドタバタ続く体たらく
原監督が頭を抱えている。25日の今季開幕が10日後に迫っているというのに、「1番バッターに苦労している。わかるでしょ?」と報道陣に泣きを入れれば、投手陣を預かる桑田チーフコーチも「決まっているのは(菅野)智之ぐらい。あとはまだ迷っている」と先発ローテーションがいまだ固まっていないことを吐露するのだ。
開幕ローテーションでいえば、菅野と山口俊、メルセデスにドラフト3位新人の赤星優志(22=日大)は決定的だとされている。が、菅野は前回11日のオリックス戦で4回6失点と課題を残し、メルセデスも4失点した9日のソフトバンク戦で四回途中降板。山口も山口で先発した15日の中日戦で初回に満塁本塁打を被弾するなど精彩を欠いた。
「初回に山口が安打と四球で無死満塁のピンチを招くと、桑田コーチが早くもブルペンへつながる電話の受話器を取るなどバタバタしていた。開幕カードの中日は自信を持ったかもしれませんね。山口はこれで3試合連続失点(計8回7失点)だし、赤星は新人離れした制球力と安定感があるとはいえ、ベンチとしては期待はしても計算はしにくい。他のローテ候補とされる2年目の山崎(伊織)、3年目の堀田(賢慎)はともにトミー・ジョン手術明け。昨季9勝の戸郷(翔征)、11勝の高橋(優貴)が二軍調整中とあっては、桑田コーチも頭が痛いでしょう」とは他球団のスコアラーだ。