ヤクルト左腕・宮台康平の現在地…プロ野球「東大卒」で唯一の現役選手
東大から史上初の力士になった須山穂嵩(24)が注目を集めている。
東大からプロアスリートになる例は稀有だが、たとえば野球界では1965年に大洋ホエールズへ入団した新治伸治(享年62)に始まり、これまで6人のプロ野球選手が誕生。現役にはヤクルトの左腕・宮台康平(26)がいる。
宮台は2017年ドラフト7位で日本ハムに入団も、一軍登板は1度きりで20年オフ、自由契約に。トライアウトを経てヤクルトに移籍すると昨季は中継ぎとして二軍で27試合に出場し、1勝1敗1S、防御率2.13。一軍登板には至らなかったが、2度も出場登録された。
今季は二軍の9試合に出場し、0勝1敗、防御率1.74。好成績を残しているだけに、一軍登板もあるのか。「数字はともかく、内容が伴っていません」と続けるのは他球団の編成担当者。
「以前よりも球速が上がり、150キロ近くの速球を投げています。しかし、それまでの制球力を100とすると、80くらいまで下がってしまった。しっかりと指にかかった球が、捕手が構えたミットにいくのは10球中3球ほどです。二軍戦は対戦打者のレベルも低いから『結果オーライ』でなんとかなっていますが、いまのままでは一軍では通用しないでしょう。ただ、スライダーはそこそこだし、チェンジアップはまだよくなる余地がある。ヤクルトは左腕の中継ぎが不足しているので、割って入る可能性はあります」
東大時代に慣れ親しんだ神宮のマウンドに返り咲くことができるか。