猛虎軍団「アレ」に“見えない敵”が…阪神・岡田監督の雨の日の過ごし方は?
開幕から順調に走る猛虎軍団に思わぬ危機が襲いかかっている。22日現在、40試合を消化して雨天中止が早くも5度。岡田彰布監督(65)が勘所とにらむ9月戦線が超過密スケジュールとなり、18年ぶりの「アレ」に支障をきたしかねないのだ。敵は天にあり? どうする岡田監督。
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岡田阪神が、場合によっては10連戦級の日程を何度もこなすピンチに直面している。すでに予備日2つが埋まり、未発表が3試合。これから梅雨を迎え、台風シーズンも到来する。
セ・リーグはホームの甲子園をはじめ、屋外球場が4つ。今週も神宮でヤクルト、甲子園で巨人との6連戦となるだけに、岡田監督の不安は尽きない。
「9月の戦いはセオリーも何も関係ない。先を見据えた起用も不要。とにかく目の前の試合に勝つ。どんな形でも勝てばいい。過程より結果がすべて。それが9月なんよ」
「アレ」を勝ち取るための岡田監督の持論だ。そんな勝負どころの時期に休養日がほとんどないとなれば……。岡田監督は「あ~あ、もう。何かのう」と雨天中止をボヤくしかないが、笑いごとで済まされないことだけは確かだ。
だが、その一方で選手たちは意外にも試合中止を歓迎したりする。岡田監督が現役時代の虎ナインもそうだった。球場に着くと、間断なく降る雨。すると室内での練習中から「どや。予報は」「悪い。無理やろな」「中止決定は時間の問題か」といった会話が、あちこちから聞かれたもの。そして正式に雨天中止が発表されると、してやったりの声と笑顔が咲く。
といっても中止になった試合が消えるわけでもなく、いずれ消化しなければならない。好きなはずの野球で生活するプロ選手が、なぜ中止を喜ぶのか。当時の岡田監督の説明が印象深い。
「高校、大学の時も雨は喜んだもんよ。試合もできないし、練習も軽くなるからな。なんかホッとするというか。野球が好きというのとは別物。まあ、経験したもんじゃないと分からんだろうな」
試合を控えた独特の緊張感から解放され、さあ、これからどう過ごそうかと考えると楽しくなるのだろう。