ロッテ・佐々木朗希が圧巻の14奪三振ショー 京セラドームで汗ビッショリ、疲労困憊で見せた潜在能力

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 12日のオリックス戦に3試合ぶりの中6日で先発したロッテ佐々木朗希(21)は、六回を3者凡退に片づけてベンチに戻るや、大きく肩で息をし、頭に氷嚢を乗せた。帽子を取った髪は汗でビッショリ。タオルで拭うその顔はいつにも増して青白く見えた。

 空調の効いた京セラドームでこれである。ロッテベンチが、続く七回を投げ終えたところで、お役御免としたのも理解はできる。球数は104球だったが、「まだまだスタミナ面に課題がある」というのが首脳陣の共通認識。当面はまだ、慎重な起用が続きそうだ。

 が、疲労困憊でも、投球内容は圧巻だった。初回に連打で先制されたものの、許した失点はその1点のみ。7回3安打14奪三振で、自己最速タイ&日本人最速タイの165キロを2度マークした。投じた45球のストレートのうち、29球が160キロ超え。球数が100球を超えても、球威はまったく落ちなかった。

■角中は「最後まで行って欲しかった」

「8回無失点でマウンドを降りた前回5日の登板時、決勝打を打ってともにお立ち台に上がった角中が、佐々木について話を振られ、『まだまだっしょ。最後のイニングも行って欲しかった』と言ってましたけど、あれがナインの本音かもしれない。この日の14奪三振は今季自己最多で、シーズン8度目の2ケタ奪三振はあの伊良部秀輝以来、球団2人目の快挙。故障に細心の注意を払う球団の考えも分かるが、もう育成期間は終わってもいいですよ」(球団OB)

 そんな気もしてくる圧巻投球だった。

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