大阪桐蔭では「3番手扱い」だった巨人・横川凱が12球団スカウトから注視されるワケ
「大阪桐蔭出身の投手はプロで大成しないーー」
プロのスカウトたちから、こんな声を聞いて久しい。
今夏は大阪大会で履正社に敗れたものの、全国各地から選りすぐった「SSランク」のスーパー中学生をかき集め、圧倒的な戦力を誇る大阪桐蔭。エース左腕の前田悠伍(滋賀・湖北ボーイズ)は今秋ドラフト1位候補に挙がっているが、スカウトたちが指摘するように、近年の大阪桐蔭出身の投手は、根尾昂(中日)、柿木蓮(日本ハム)ら軒並みプロで苦戦している。
「前田にも不安があります」とは、関西地区担当スカウト。
「3年になってから球速が落ち、制球も不安定。右打者への内角も攻めきれない状況が続いています。大阪大会は2試合登板に留まり、履正社との決勝戦では2本塁打を含む3失点。この夏の成長があまり見られなかったのは事実。大阪桐蔭の投手は早熟の傾向もあるし、評価が難しくなりました」
そんな中、大阪桐蔭出身左腕の巨人・横川凱(22)が3日の広島戦に先発。4回2失点で勝ち負けはつかなかった。