新潟アルビレックスBC 橋上秀樹監督が語る課題とビジョン 二軍球団としてNPB新規参加が内定
9月29日の12球団オーナー会議で、二軍球団としてNPBへの新規参加が内定した「ハヤテ223(ふじさん)」と「新潟アルビレックス」。選手や指導者の増員や設備の改修など、様々な課題をクリアできれば、11月の同会議で正式に参加が決定する。新潟は2006年に球団が発足し、07年から独立リーグの北信越リーグ(現ルートインBCリーグ)に加盟。指揮を執る橋上秀樹監督(57)は現役時代にヤクルトで野村克也氏の薫陶を受け、楽天、巨人、西武、ヤクルトでコーチを歴任した、球界きっての名参謀だ。今回の新規参加をどう受け止めているのか。話を聞いた。
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──今回のファーム・リーグへの新規参加は球界にどんな影響を及ぼしますか?
「あくまで内定段階で、正式に参加が決定したわけではないので、仮定での話になりますが……。いわゆる野球の普及、底辺拡大という意味合いはあるでしょう。これまでNPB球団がなかった新潟と静岡(ハヤテ223)に、二軍といえど新たなチームが出来れば、より野球に興味を持ってくれる人が増えるかもしれない。もちろん、話題性ということもあるでしょう」
──新潟ではどんな声が上がっていますか?
「これまで直接見る機会が少なかったNPB球団の試合が観戦できるとあって、楽しみという声が多いですね。現在、新潟ではDeNAが主催試合をしています(今季は1試合)。一方でパ球団の試合はなかなか見ることが出来ない。それがイースタンで新潟に来るとあれば、それだけでも新鮮ですよ」
■スタッフ増員が急務
──11月のオーナー会議までの課題は多いのですか?
「やることはたくさんあります。まず、選手の増員。現在、新潟は選手が26人いますが、これを40人程度に増やさなければいけません。コーチやトレーナーなど、スタッフの増員も必要です」
──NPB球団と比べて、どのようなスタッフが足りないのですか?
「まず、トレーナーですね。ウチも含め、独立リーグはトレーナーが1人という球団が少なくない。しかし、二軍のみとはいえ、選手が40人もいたらそれでは足りませんから。これまではトレーナーがマネジャーも兼任していたのですが、今後は個々に人員を置く必要があります」