「何でも欲しがる巨人」に逆戻り? オリFA山﨑福也獲得なら若手投手はチャンス減が確実に
12年ぶりの日本一奪回を目指す巨人が、国内FA権を行使したオリックス・山﨑福也(31)の獲得に本格参戦する。
山﨑福は自己最多の11勝を挙げ、先発ローテとしてオリックスのパ・リーグ3連覇に貢献した。さらに今季年俸は6000万円。金銭や人的補償が発生しないCランクのため、FAの目玉としてDeNA、ヤクルト、ソフトバンク、日本ハムなど複数球団による争奪戦の様相を呈しているのだ。1年目の阿部慎之助監督(44)を勝たせたい巨人も好条件を提示して対抗するというわけだが、さる巨人OBがこう言った。
「このオフはリリーフ陣だけでなく、先発投手陣の整備も課題。とはいえ、先発は戸郷(12勝)と山崎伊(10勝)が2ケタ勝利。さらに侍ジャパン参戦中で台湾戦で好投した赤星も5勝。元エースのベテラン菅野は4勝だったが、他にも左腕の井上、横川、右も堀田、直江といった有望な若手が台頭しつつある。なのに山﨑福を獲得すれば、せっかく芽が出てきた若手の活躍の場を狭めることになる。まして山崎福は複数球団の争奪戦。マネーゲームになって総額8億円ともいわれるだけに、どうしたって優先的に起用せざるを得ませんから」