西川遥輝入団でヤクルトは2度おいしい!在籍2球団で走塁技術を伝授→チーム盗塁数が倍増
28日、ヤクルトの球団事務所で西川遥輝の入団会見が行われた。楽天から戦力外となった31歳は、「空いているポジションがあるとは思ってないので、その中でも頭一つ抜けて試合に出られるように」と意気込んだ。
プロ13年でベストナイン2回、ゴールデングラブ賞4回、盗塁王4回。今季は打撃不振でわずか35試合の出場にとどまったが、二軍での成績は打率.369、OPSは驚異の1.069と格の違いを見せつけた。通算盗塁成功率は83.8%で、赤星憲広の81.2%、松井稼頭央の81.9%など盗塁の名手の成績を上回っている。「(クリーンアップの)前に塁に出て、得点力を上げられたら」とは西川だ。
もちろん戦力としても期待できるのだが、今回の補強でヤクルトが2度おいしい思いをすると言われるのは、その走塁技術にある。日本ハム時代の2019年には、当時の矢野外野守備コーチ(現巨人打撃コーチ)の求めに応じ、秋季キャンプで”臨時コーチ”に。現役ではありながら、「本に出せる」というほどの走塁技術を惜しみなく伝授すると、日本ハムの盗塁数は19年の48盗塁から、翌20年に80盗塁と倍近く増えた。