中日ドラ1草加勝が新人合同自主トレで痛恨リタイア…“元凶”は亜大4年時の壮絶酷使か
中日のドラ1がいきなりのリタイアである。
16日、球団はドラフト1位の草加勝(亜大)が新人合同自主トレ中に右肘に違和感を訴え、15日に名古屋市内の病院で検査を受けた結果、「右肘内側側副靱帯損傷」と診断されたと発表。今後は医師、トレーナーの指示のもと、状態を確認しながらトレーニングを行う予定という。この日、練習に参加したものの別メニューで調整した。
草加は、立浪和義監督(54)が先発ローテ入りを期待。自身も新人王を目標に掲げていただけに痛恨のリタイアとなったわけだが、アマ球界に詳しいスポーツライターは「スカウトからは肘の故障があったという話は聞こえてこないですが……」と、こう続ける。
「創志学園高時代は西純矢(阪神)の控えで、亜大時代も主戦として投げ始めたのは3年秋から。それまでは肘の消耗度は少なかった。が、4年時は一転、春にリーグ断トツの71イニング、秋もリーグ最多の63回3分の1を投げるなど酷使が目立った。ドラフト直前、最下位争いをしていた国学院大との3連戦は、入れ替え戦を回避するべくフル回転を強いられた。初戦に9回128球を投げると、中1日で迎えた3戦目は9回99球完封勝利。その1週間前の青学大戦でも9回142球で完封勝利しており、9日間で実に369球も投じています。草加はもともと肘の柔軟性が高く、肘のしなりを駆使して切れ味鋭いボールを投げられるのが長所。その分、肘に負担がかかるため、スカウトも『草加が壊れる!』と悲鳴を上げていました」